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2017年

2017年11月08日

中山ロバート君(80回)の論文がNature Genetics(IF 27.9)に掲載されました

中山ロバート君(80回)がHarvard Medical School のDana-Farber Cancer Instituteに留学中に行った研究が、Nature Genetics (IF 27.9)に掲載されました。本研究は、腫瘍抑制遺伝子SMARCB1(タンパク名:BAF47)の機能解析です。BAF47はATP依存性にクロマチンのリモデリングを行い、遺伝子発現を調節するhSWI/SNF(BAF)複合体の主要なサブユニットで、悪性ラブドイド腫瘍などいくつかの難治性悪性腫瘍でその不活化が報告されています。我々は、『BAF47が欠損した変異BAF複合体の機能異常が、SMARCB1欠損腫瘍のがん化に寄与している』と仮説を立て、『SMARCB1欠損悪性腫瘍細胞株に、BAF47を導入し、BAF複合体の構成と機能の変化を観察する』、という非常にシンプルな実験系を用いて、BAF47の機能解析を行いました。結果、BAF47の強制発現により、BAF複合体はより強固にクロマチンと結合し、広くエンハンサーを活性化すると同時に、分化を制御するBivalent promoterを活性化させ、ダイナミックに遺伝子発現を調節していることがわかりました。本研究の成果が、SMARCB1欠損悪性腫瘍のみならず、変異BAF複合体の関与する多くの難治性疾患の病態解明の一助になるものと期待しています。
Robert T. Nakayama, et al, Nature Genetics VOLUME 49, NUMBER 11, NOVEMBER 2017, 1614-1623.

中山ロバート君(中央)とKadoch Labのメンバ-

中山ロバート君(中央)とKadoch Labのメンバ-


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