|
脊椎・脊髄グループ | 上肢グループ | 下肢グループ | 腫瘍グループ 【腫瘍グループ】 腫瘍 病気の説明 原発性悪性骨腫瘍の代表は骨肉腫といえます。骨肉腫は腫瘍細胞が類骨、骨を形成するのが特徴の悪性腫瘍です。10歳代の成長期に膝関節近傍、つまり大腿骨遠位骨幹端部、脛骨近位骨幹端部に発生することが多い、悪性度の高い骨腫瘍です。35年前の教科書には、早期発見、早期切断、予後極めて不良と書かれていますが、化学療法の発達により治療成績は著しく向上しています。実際、我々の治療成績でも1990年以降63例の5年生存率は74%を示しています。不幸な転帰を認めたものに初期診断の誤りにより、我々の施設にくるまで長期間かかったものが含まれます。また化学療法に抵抗性のあるものが20%ほどありましたが、このような症例に対し、イフォスファマイドが奏功することが多く、今後、さらに治療成績の向上が十分に予想できます。手術方法は大半の症例で患肢温存手術が行われています。そして骨欠損部の再建に、簡便で、膝関節機能が温存できる腫瘍用人工関節の使用や骨移植が行われています。そして近い将来、機能を温存した縮小手術が行われるものと思います。 矢部 啓夫
|