この度、慶應義塾大学医学部整形外科学教室は開講100周年を迎えました。

これまで教室の発展にご尽力された先人の先生方に心より敬意を表すとともに、
ご指導ご支援いただいた慶應義塾大学医学部の各教室、関連病院の先生方、
さらには数多くの企業の皆様に心より感謝申し上げます。

次の100年に向け、
教室一丸となって基礎研究・臨床研究に取り組み、
世界中の患者様のお役に立てる整形外科を目指してまいります。

 

開講100周年祝賀会

100周年を記念し、講演会と祝賀会を開催いたしました。
講演会講師には京都大学・山中伸弥教授、
三菱ケミカルホールディングス・小林喜光取締役をお招きし、
ご来賓の先生方、同窓会員の先生方等、250名を超える皆様にご出席いただきました。

新型コロナウイルスの影響による制限はございましたが、
記念すべき大きな節目を迎えられた喜びを分かち合い、
次の100年に向けての決意を固めました。

 

【慶應義塾大学整形外科学教室教授　中村雅也】

慶大整形は 1922 年前田友助先生を初代教授として教室が開講しました。
関東大震災、第二次世界大戦と、幾多の困難を乗り越え、
国内屈指の規模を誇る基礎・臨床の一体型拠点へと発展して参りました。
その間に 1100 名を超える素晴らしい人材を世に輩出し、
国内外の整形外科領域の基礎と臨床の発展に貢献してきたことを、
教室員の一人として心から誇りに思います。

世界はいままさに大きな変革の時を迎えております。
不確実な変革の時代だからこそ、
福澤諭吉先生、北里柴三郎先生の建学の精神である
「社会の、そして医の先導者」であり続けなければならないと思います。
伝統を受け継ぎながらも、変化を恐れず挑戦し続けることこそが、
慶大整形が次の100年に向けて発展し続ける原動力になるものと確信しております。

 

【慶應義塾大学整形外科学教室教授／慶應義塾大学病院長　松本守雄】

初代前田友助教授以来、歴代教授のもと多くの教室の先人の先生方のご努力で
教室が大きくなり、整形外科学の発展に貢献し、
数多くの患者の皆様のお役に立てたものと思っております。
また慶大整形は学内の他の教室、診療科、
そして国内外の整形外科学教室の皆様に長年にわたり暖かいご厚誼を頂き、
教室にとっては大きな支えとなりました。深く感謝申し上げます。

人生100年時代が現実のものになりつつある中で
高齢者の運動器の健康に貢献する整形外科の重要性
あるいは整形外科医の責任は今後もますます大きくなっていくものと思います。
それを担新しい世代の方々が次々と育ち、教室を支え、発展させてくれることを願っております。